ギター小噺③「Fake your Prey」
これもAsunaro時代から、もっと言えばその前にやってAXELof13ってバンドのときの曲です。
ゆきおちゃんという、曲が作れる人とバンドをやり出してから
4年に1曲しか作らなくなった僕が原曲を作った曲です。
Capriceでやるにあたって、キーを変えて、それに伴いギターのフレーズも変わりまくってるけど、
僕が敬愛するhide曰く「アレンジはファッション。そのときそのときの時代や環境で変わっていっていいんだ」という考え方を
図らずも実践できたかな、と思います。
まぁ元曲を知らない人は「なんのこっちゃ...?」でしょうけど。
そしていつかこのブログで書いた
「一晩練習したフレーズ」
というのが、この曲のAメロのバッキングギターです。
ダウンで弾くと弾き切れない、オルタネイトで弾くとミュートがムズい、
で、結果的に最初の2音はダウン、あとはオルタネイトで弾くことで落ち着いた...
って誰が興味あんねーん。
この曲はですね、作った当時めっちゃ聴いてたFACTの「a fact of life」からご馳走様しました。
しかしキーが変わり、フレーズも変わったのでかなりソレ感が薄まってしまってますが...。
そして、この頃から自分の中で「5、6弦に対するコダワリ」的なモノが生まれました。
バイト感って言うんですか?
5、6弦に関しては、カーンカーンって弾くんじゃなくて、弦を少し巻き込むような
イメージで言えばベースのスラップ奏法のプルみたいな感じですかね?
これによってギターの位置もかなり上がったし。
そうそう、「ステージでカッコ良く見える低さ」より
「1音1音をちゃんと撃ち抜ける高さ」を優先するようになったのもこの時期ぐらいから。
過去には、ロリータ18号か?ってぐらいにギターを膝の位置まで下げて12フレット上でバシャバシャ弾いて時期もあったというのに...。
んで、話を少し戻すと、
そうゆう少しエグるようなピッキングに耐えれる剛性があるギターって、テレキャスしかなかったんです。
ペグからブリッジまで弦が真っ直ぐに通る構造、かと思えばブリッジから90°の急角度での裏通し、
よくよく考えればデカい、デカすぎるブリッジプレート...
ここから生まれるテンションがさらに剛性を生む。
レスポールやストラトでこの弾き方をやると、すぐに音がシャープするし揺れるんです、僕の場合。
なので、僕がテレキャスでラウドロックをやってるのは、ZebraheadやRage Against the Machineや
Oblivion DustやJohn5を見て、というより、
実体験の中で消去法的にテレキャスしかなかったんです。
それに挙げた人たちみんなハムだし...。
なんかそうゆう色んなことを考えたり悩んだりしてその結果できたのが、8年前に作った「Fake your Prey」。
んで、その後の8年間で培った全てをぶち込んだCapriceバージョンの「Fake your Prey」。
ギターを録ってるときは「強くてニューゲーム」の気分でした。
...一晩費やしたけど。
ま、何にせよこの曲も良いギターが弾けました。
ふふふ。
画像は関係ないけどエフェクターボード。